Making of SimCity4 Map ~景観都市“Romanesk”の都市開発記録~
番外編 - 実在する歴史的建築物の紹介
2009.10.07 Wednesday
今回は都市開発に使用した、実在する歴史的建築物の BAT について紹介していきます。
前回までとは違ってシムシティ色は薄く、現実の写真や歴史を主とした資料として、番外編としてお楽しみ頂ければと思います。架空の街「Romanesk」での使われ方と、現実の歴史と合わせてご覧下さい。
■オテル・デ・ザンヴァリッド(通称アンヴァリッド) -Les Invalides-
1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として計画し、建設された軍病院。フランス、パリ市内に位置する。付随する礼拝堂の建設は、1677年にはじまり1706年に完成。(写真に写っているドーム状の建物が礼拝堂)ドーム教会内(礼拝堂)には、フランスの皇帝ナポレオンの棺や親族の廟が安置されている。現在でも戦争で傷を負った兵たちが暮らす。
■サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(フィレンツェ大聖堂) -Cattedrale di Santa Maria del Fiore-
イタリアのフィレンツェにある、1296年から140年以上をかけて建設されたキリスト教・カトリックの教会。現在のドームは3代目。フィレンツェの大司教座聖堂であり、ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成される。教会の名は「花の(聖母)マリア」の意。「花の大聖堂」とも呼ばれ、ルネサンスの発祥の地であるフィレンツェの象徴的建築物。イタリアの世界遺産。テレビなどで見たことがある人は多いのではないでしょうか?
■シャルロッテンブルク宮殿 -Schloss Charlottenburg-
ドイツ首都ベルリンにあるプロイセン王国の宮殿。
初代プロイセン王フリードリヒ1世(1701年即位)の命で、その妃ゾフィー・シャルロッテのために建設された。1695年から1790年にかけ何度か増改築を繰り返し、現在の姿になった。創設当時の内装はバロック様式で、18世紀に増改築された箇所は、ロココ様式の内装になっている。
当時はリーツェンブルク宮殿と呼ばれていたが、ゾフィー・シャルロッテの死後に改名。第二次世界大戦中、1943年のベルリン大空襲で大きな被害を受けたが、戦後に修復。2004~2006年まで、大統領官邸として代用されたことがある。ドイツの世界遺産。
Romanesk での設定:市の中央に位置する大学(歴史的建築物だが代用されている)
■ノイシュヴァンシュタイン城 -Schlos Neuschwanstein-
バイエルン王であるルートヴィヒ2世(以後、王)により建設された城。
ルートヴィヒ2世は「悲劇と狂気の王」とも呼ばれる。ドイツのバイエルン州でフュッセンの南方、オーストリア国境近くに位置する。1869年に建設が開始され1886年には居住可能な程度まで出来上がったが、王が突然死した1886年6月13日の時点で、未完成部分を多く残したまま中止された。王は主治医と湖畔を散歩中に謎の死を遂げている(湖に面する町ベルクで遺体となって発見)。ロマネスク様式とゴシック様式が混在し、オペラ「ローエングリン」などに描かれた中世の城郭建築がモデル。王が傾倒していたワーグナーの、オペラの名場面が壁画にされている。
王は生前「私が死んだら城を爆破せよ。」と言っていたそうだが、その死後も残されたままである。建設中止のあと、城内は一般公開され、現在はロマンティック街道の終点として人気の観光スポットとなっている。ディズニーのアニメ「眠れる森の美女」に登場する城のモデル。ドイツの世界遺産。
■聖マルティン教会 -Groß(Gross) St.Martin-
ドイツ、ケルン市内にある大きなロマネスク教会の1つ。ライン河がすぐそばに流れる。第二次世界大戦の空襲でかなりの部分が被害を受けたが、戦後に修復された。ドイツの世界遺産であるケルン大聖堂と並び立つ。
■シャルトル大聖堂 -Cathedrale Notre-Dame de Chartres-
フランス中部の小さな街シャルトルの旧市街にある、ゴシック建築の最高峰。2つの異なった様式の塔が特徴で、12世紀に建てられたロマネスク様式の塔と、16世紀初頭に建てられたゴシック様式の塔がそびえ立つ。天井の高さはおよそ36メートル。
堂内を彩る173枚のステンドグラスは12~13世紀のものを数多く残しており、その深くて美しい青は「シャルトルブルー」と讃えられている。フランスの世界遺産。
Romanesk での設定:雪山の王族が去った後、この地に侵略してきた新たな民族の王が住むようになった……くらいまで考えていたのですが多分ボツ。
■セントポール ランドマーク・センター -Saint Paul Landmark Center-
アメリカ合衆国ミネソタ州東部の都市、セントポールにあるロマネスク調の建築物。1894年から1901年にかけて建設され、連邦地方裁判所や郵便局として使われてきた。1969年には合衆国の史跡に指定。現在はセントポールの芸術観光地の一つとなっている。
Romanesk での設定:市で最も大きな図書館
こうやって眺めてみると、世界遺産がたくさんありますね。実物を見てみると、BAT の完成度に改めて驚かされます。ヨーロッパばかりの中で、セントポールのランドマークセンターが唯一アメリカにあります。ロマネスク調なので他の建築物と並べても、あまり違和感がないですね。資料を探すのに苦労したのは聖マルティン教会。ドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」の近くにあるのですが、こちらが有名すぎて霞んでいるのか、和訳された資料がほとんど見つかりませんでした。京都府立図書館にまで行ったのですが、2時間足らずでは足りなかったかな? 旅行に行きたくなりました。
■参考書籍、参考記事
- 「世界の建築 街並ガイド4」(出版:エクスナレッジ)
- 「NHK 夢の美術館 世界の名建築100選」(出版:新建築社)
- 「オテル・デ・ザンヴァリッド」(2009年9月17日 12:30 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
- 「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」(2009年7月15日 03:53 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
- 「シャルロッテンブルク宮殿」(2009年10月1日 23:33 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
- 「ノイシュヴァンシュタイン城」(2009年9月19日 20:43 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
- 「シャルトル大聖堂」(2009年10月2日 10:28 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
- 「セントポール_(ミネソタ州)」(2009年9月24日 01:46 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
※これら実在の歴史的建築物と、SimCity4 BAT 作者との関連は特にないものと思います。このページは個人的な興味本位からの書きまとめです。